農学環境関連機器

土壌硬度計

土壌の理学的性質を表わすものの一つの土壌硬度を測定する計器です。
平らに削られた断面に垂直にコーンを圧入するとコーンの圧入深とこれに対応する土壌の反力(バネの縮み)の双方が変数として同じに測定され、これ等から硬度の理論値(kg/cm2)が加算されます。この独特の原理のために軟弱な土壌から軟質岩までの広範囲の硬度が数秒間に正確に測定されます。なお、土壌以外の一般の軟質物に対しても万能的に用いられます。

ご推奨のことば 元農林省農業技術研究所技官 農学博士 山中 金次郎先生

山中式土壌硬度計が作り出されてから既に数十年を経過しましたが、その性能の重要性は益々広い分野に亘って認められて来ています。その根本は測定の際の非常に広範囲の抵抗値、即ち「力」と土壌に与えられた「ひずみ量」が同時に計測され、更にこれ等を力学的な数値として綜合的に算出される全く類例のない性能にあります。
但し、この性能を完全に実現するためこの土壌硬度計の製作に対する技術的要求は非常に大きく精密な計器としての精度とデリケートな特殊な調整が不可欠となります。今回新しい交代のメーカーとして藤原製作所に製作を委託し厳密な検査を経て斬く満足できる土壌硬度計の作り出されるはこびとなりました。
滋に、新しく作出完了された土壌硬度計の信頼性を認定します。

土壌硬度計(山中式標準型)

硬度指数目盛
0~40mm
1目盛
1mm
支持力目盛
0~∞㎏/㎠
バネ強度
8㎏(対40mm)
コーン寸法
φ18mm×40mm
寸法・重量
φ50×L230mm 650g

土壌硬度計(山中式平面型)

標準型のコーンに対して円板(面積2㎠)を、特殊の考案によって装着したモデルです。きわめて軟質な土壌及びその他の物質の硬度(圧密抵抗)の精密測定に用います。一般の測定に標準型と併用すると貴重な応用データが得られます。

土壌硬度計(山中式ポケット型)

標準型の規格サイズを正確に1/2に縮小し、標準型と同じ硬度目盛を附した製品です。標準型と一致します。重さは標準型の1/8と軽量になり、万年筆程度の携行性を具えます。

土壌硬度計(普及型)

従来品(標準型)より約1/5の重さで持ち運びが便利になり、さらに自社工場の一貫生産により大幅なコストダウンに成功しました。主に学校教材用などお求めやすい価格を実現しています。

ご注意
本製品は材質が樹脂製となっており、その為ご使用環境により目盛部の伸張が多少発生いたします。精度を求められるお客様は従来の『山中式標準型』をお買い求め下さい。