理化学関連機器

石英ウール 

特徴

石英ガラスのもつ特徴を生かした石英ガラスウールは、科学の発達ともない、利用範囲も増々拡大され注目されております。
石英ガラスウールは、透明石英ガラスを原料とした繊細な繊維からなり、他のウールに比べて繊維の太さが均一で、極めて純度が高く、耐薬品性に優れています。

種 類 繊維の太さ 単 位 主な用途
ファイン 2~6ミクロン 10g ばいじん計測フィルター、科学分析用材、ガスクロ用充填材、糸、紐、テープ、クロスなど、断熱材、ダストチューブ
コース 4~9ミクロン 10g
耐薬品

石英ウールは弗酸、燐酸以外の酸には殆ど侵されませんが、アルカリ性塩類や一部の金属には高温でかなり侵されます。
各種薬品に対する溶解度は次の通りです。

薬 品 濃 度 温 度 溶 解
塩酸 35% 90℃ 0.06%
硫酸 95% 90℃ 0.09%
硝酸 60% 90℃ 0.08%
燐酸 85% 90℃ 0.14%
食塩 10% 90℃ 0.08%
苛性ソーダ 10% 90℃ 96.12%
炭酸ソーダ 10% 90℃ 1.90%
耐熱度

石英ウールは約1,100℃まで使用できます。
透明石英ガラスと同じ材質ですが非常に細い繊維なので耐熱性は若干劣ります。
高温で長時間使用する時は1,100℃迄限度としています。

熱処理 1,000℃ 1,200℃ 1,300℃
条 件 1hr 1hr 1hr
収縮量 0% 10% 30%
石英ウールは極めて高純度です

透明石英ガラスを原料としているので極めて不純物の含有の少ないSiO2ウールです。

不純物 Fe2O3 TiO2 AI2O3 CaO K2O Na2O
ppm <10 <2 <20 <10 <10 <10